【薬草学】カモミールの効能・魔術的な意味・歴史や神話|魔女学ハーブ辞典

魔女学ハーブ辞典で薬草学を学ぼう!
今回はカモミールの効能や魔術的な意味、そしてカモミールの歴史や神話などの雑学を紹介します。
カモミールの基本情報
カモミールの名称・呼称
学名 | Roman chamomile (camomile):Chamaemelum nobile German chamomile (camomile): Matricaria chamomilla |
和名 | カミツレ(加密列) |
通称 | カモミール、カモマイル、カモミーユ |
カモミールの効能・効果
- 鎮静作用
- 抗抑鬱作用
- 抗炎症作用
- 嘔吐感抑制作用
- 抗菌、殺菌作用
カモミールの処方
香りを楽しむ食用にはローマンカモミールが、治癒をメインとする場合はジャーマンカモミールが使用されることが多いです。
どちらを使用しても同様の効果を得られます。
なんとなく憂鬱なとき、不安を感じるときは温かいカモミールティーを飲むといいでしょう。女性の月経痛やPMSの緩和にも効果があります。
筋肉痛や痙攣の緩和の治癒には、精油を混ぜたオイルでマッサージをしたり、カモミールを含む複数のハーブを煮詰めた湿布薬を使います。
胃腸の不調やつわりの症状の緩和には、空腹時にカモミールティーを飲みます。
擦り傷や切り傷の消毒と炎症の緩和には、カモミールティーで患部を洗浄、精油を軟膏に混ぜて患部に塗ります。
眼精疲労の治癒には、使用済みのカモミールのティーバッグを使います。症状に合わせて、温めるか冷やして、目の上に乗せます。
注意事項
カモミールには抗凝固作用があるため、抗凝固薬を服用中はカモミールの飲食は避けましょう。
カモミールの魔術的意味
ジェンダー | 男性性 |
エレメント | 水 |
スターサイン | 蠍座、獅子座 |
プラネット | 太陽 |
対応する神々 | ラー:エジプト神話の太陽神 ルー:ケルト神話の太陽神 ケルヌンノス:冥府の王、獣王 |
マジカルパワー | 治癒、浄化、安眠、平和、愛、金運 |
カモミールの魔術的な使い方
カモミールは初心者にも扱いやすく、あらゆる魔法に対応できる優れたブースターです。
必要なハーブが足りなかったり、レシピが虫食い状態で必要なハーブが不明だった場合、カモミールを代用することができます。
不運や不浄のものから家を守るには、ドアや窓をカモミールティーを薄めたもので磨きます。まじないや呪いの解呪にも役立ちます。
呪文をかけたサシェとして持ち歩くことで、ストレスの軽減や幸運を呼ぶことが出来ます。
入浴の際に、カモミールの香りをつけると浄化やリラックス効果の方かに、恋愛運が向上します。
癒しの要素が強いカモミールですが、太陽神の加護を受け、太陽の属性であるカモミールには金運アップの効果が備わっています。
そのため、ギャンブラーにとっては勝負運を上げる薬草として知られていました。賭け事の前に、冷やしたカモミールのハーブティーで両手を洗って幸運祈願をします。
またカモミールのティーバッグを宝くじと一緒にポケットに入れていると、当選率が上がると信じられています。
免責事項|魔女学ハーブ辞典で紹介している内容は、薬用効果や魔術の効果を確約するものではありません。実践される際は自己責任で行ってください。いかなる不利益が生じた際も、当方が責任を負うことはできません。
カモミールの歴史や神話
カモミール(カモマイル、カミツレ)はハーブティを代表するほど人気のハーブです。
ほんのりとりんごの香りがするハーブティは、ストレスの軽減や安眠効果があるため、世界中で愛され飲用されています。
古代ローマでは香油として、古代エジプトでは熱冷ましとして使われていました。
アングロサクソンの伝統的なウィッチクラフトにおいて、カモミールは9種ある神聖なハーブの一つでした。現代においてもその認識は変わっていません。
カモミールの語源は、ギリシャ語の「大地のりんご」です。ほんのりと漂うりんごの爽やかな香りが特徴のハーブにピッタリの名前の由来です。
近縁種がいくつかありますが、薬用・魔術用ともにローマン・カモミールとジャーマンカモミールの2種類のみが使用されます。
薬用としても魔術においても治癒、ストレスの軽減、安眠など、癒しの効果を求める側面が強いハーブです。