【薬草学】クローブの効能・魔術的な意味・歴史や神話|魔女学ハーブ辞典

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今回はクローブの効能や魔術的な意味、そしてクローブの歴史や神話などの雑学を紹介します。

クローブの基本情報

クローブの名称・呼称

学名Syzygium aromaticum
Eugenia caryophyllus
和名チョウジ(丁子、丁字)
通称クローブ

クローブの効能・効果

  • 抗菌作用
  • 麻酔作用
  • 鎮痛作用

クローブの処方

クローブの持つ3大薬用効果(抗菌・麻酔・鎮痛)によって、歯痛止めや局部麻酔として使用されます。患部に直接オイルを塗りこみます。

ニキビや顔の赤みなどの改善は、クローブの精油を温めたキャリアオイルと混ぜて優しくマッサージします。

嘔吐感や下痢の緩和には、クローブティーを飲みます。シナモンとクローブを合わせて、ミルクで煮だしたティーや、ホットワインなどにして飲むのもいいでしょう。

クローブの魔術的意味

ジェンダー男性性
エレメント
スターサイン
プラネット木星
対応する神々
マジカルパワー守護、厄除け、浄化、引き寄せ

クローブの魔術的な使い方

クローブは幸運と繁栄、良き隣人との出会いを引き寄せ、悪意のあるゴシップを阻止する魔術に使用します。

周囲に蔓延るネガティブな空気を清浄にしてゴシップの類を止めるには、クローブを焚き上げます。

親睦会やパーティーなどの雰囲気を和やかにしたい場合は、クローブの魔法のサシェを持ち込みます。

赤ちゃんの守護に、ベッドメリーなどにクローブを結んでぶら下げます。

相容れないグループや反対勢力によるゴシップや澱んだ空気を祓うには、クローブのお香を焚きます。

免責事項|魔女学ハーブ辞典で紹介している内容は、薬用効果や魔術の効果を確約するものではありません。実践される際は自己責任で行ってください。いかなる不利益が生じた際も、当方が責任を負うことはできません。

クローブの歴史や神話

クローブはモルッカ諸島の原産です。

初めてクローブが発見されたときは、芳醇なクローブの香りに満たされた森林の美しさに魅了されたそうです。

クローブは長くその価値が認知されていなかったため、中国商人たちが原産国を秘匿したまま商売をしていました。

ナツメグと同様に人気のあったクローブは、貿易の独占を望んだオランダ人によって様々な規制を受けました。

子供の誕生記念に植えたクローブの木を見つけ次第切り倒す行為は、伝統を重んじる地域の人々の反感を買いました。

クローブが言及される最も古い文献は、中国の漢民族の書物「鳥舌香辛料(chicken-tongue spice)」です。

漢王朝の中国の皇帝との謁見の際は、クローブを噛んで口内を清浄にすることを求められました。

クローブの語源は「ネイル(爪)」を意味するフランス語です。