【薬草学】クミンの効能・魔術的な意味・歴史や神話|魔女学ハーブ辞典
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今回はクミンの効能や魔術的な意味、そしてクミンの歴史や神話などの雑学を紹介します。
クミンの基本情報
クミンの名称・呼称
学名 | Cuminum cyminum |
和名 | クミン、クミンシード |
通称等 | ウマゼリ、ジーラ |
クミンの効能・効果
- 貧血予防
- 心身強壮作用
- 利尿作用
- 免疫増進作用
- 消化促進作用
クミンの処方
鉄分やミネラルが豊富で、吸収を助けるビタミン類も含むことから、貧血予防や改善に効果的です。
カリウムが水分を輩出してくれるため、むくみ、だるさ、月経痛の緩和の効果が得られます。
種子は固くないため、クミンシードのままでも効果が得られますが、パウダー状のものを使用すると吸収率が上がります。
普段の料理に加えたり、ハーブティーとして取り入れます。
クミンの魔術的意味
ジェンダー | 男性性 |
エレメント | 火 |
スターサイン | |
プラネット | 火星 |
対応する神々 | |
マジカルパワー | 守護・忠誠・悪魔祓い・盗難避け |
クミンの魔術的な使い方
クミンは、アニス・フェンネル・コリアンダーとともに、催淫効果のある四大種子です。
クミンシードをワインに漬け込んで、惚れ薬や媚薬に使います。
伴侶や恋人に貞淑を求めるときは、クミンパウダーのサシェを贈ります。
また、クミンのサシェを身に付けたり持ち歩くことで、ネガティブなエナジーを退けて心の平穏を保つことが出来ます。
フランキンセンス(乳香)や塩とともに床に撒いて、悪意や不運を退けることに使われます。
持ち物を保持する効果を持つため、盗難避けに使われます。
免責事項|魔女学ハーブ辞典で紹介している内容は、薬用効果や魔術の効果を確約するものではありません。実践される際は自己責任で行ってください。いかなる不利益が生じた際も、当方が責任を負うことはできません。
クミンの歴史や神話
最古のスパイスの一つで、古代エジプトの医学書「エーベルス・パピルス」にも書き記されています。
血液を浄化して鎮静効果があるため、古代エジプトでは肺の疾患の治療に使われていました。
またローマの獣医ペラゴニウスサロニヌスは、動物の軟骨の腫瘍の治療に、クミンパウダー・牛の排泄物・酢を混ぜ合わせたものを投与していました。
ローマ人は非常に高価だった胡椒の代用品としてクミンを使用していました。パウダー状にしたものを練ってパンにぬって食べていたそうです。
スパイスが高価だった時代には、クミンが税金として納められていました。
ウサギのレンネット・ワイン・ウミガメの血を混ぜ合わせることで、有毒な動物の咬傷に対する解毒効果があると信じられていました。
ローマのクレピタス神は、クミンを擬人化したものだと言われていたようです。
それはクレピタス神が腸内のガスを司る神で、クミンが消化促進や浄化作用などの薬用効果を持っていたためです。