【薬草学】フェンネルの効能・魔術的な意味・歴史や神話|魔女学ハーブ辞典

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今回はフェンネルの効能や魔術的な意味、そしてフェンネルの歴史や神話などの雑学を紹介します。

フェンネルの基本情報

フェンネルの名称・呼称

学名Foeniculum vulgare
和名ウイキョウ(茴香)
通称フェンネル

フェンネルの効能・効果

  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • 抗菌作用
  • 消化促進作用
  • 食欲抑制作用

フェンネルの処方

糖質の過剰摂取や過食の緩和、口臭予防には、フェンネルシードをよく噛みます。

ハーブティーを飲むことでも同様の効果が得られます。

フェンネルは月経痛や更年期の症状の緩和にも効果があります。

喉の痛みや痰の除去には、フェンネルのハーブティー、またはぬるま湯に精油と重曹をよく混ぜたマウスウォッシュでうがいします。

フェンネルの魔術的意味

ジェンダー男性性
エレメント火(風)
スターサイン
プラネット水星
対応する神々プロメーテウス:ギリシア神話のティーターンの一柱で「先見の明を持つ者」「熟慮する者」の意味を持つ。
ディオニューソス:豊穣とブドウ酒と酩酊の神。
マジカルパワー活力、力、知恵、コミュニケーション、解呪、厄除け

フェンネルの魔術的な使い方

厄除けとして、他のハーブとともに束ねて玄関や窓際に吊るします。

スピーチやプレゼンテーションなど人に何かを説得する前に、フェンネルシードをよく噛むことで自信を持って雄弁になれます。

勉強や情報収集の際にはフェンネルの飲み物や芳香を嗅ぐことで、集中力を維持できます。

断食の際に空腹を紛らわせて渇望と戦うための魔術に、フェンネルを使用します。

部外者や公的機関からの干渉除けの呪文やチャームに使用します。

フェンネルを左足の靴に入れておくことで、足を枯れ枝から守ります。

免責事項|魔女学ハーブ辞典で紹介している内容は、薬用効果や魔術の効果を確約するものではありません。実践される際は自己責任で行ってください。いかなる不利益が生じた際も、当方が責任を負うことはできません。

フェンネルの歴史や神話

フェンネルは地中海沿岸原産で、何千年にも渡ってヨーロッパで使用されてきました。

10世紀の薬草魔術を使用した治療法をまとめた、ラクヌンガの写本に記載された「九つの薬草の呪文」のひとつです。

フェンネルは古英語で乾草を意味します。

オニューソスとその信者が持っていた豊穣の杖テュルソスは、オオウイキョウ(巨茴香)で作られていました。

ローマ人の侵略が進むのに合わせて、フェンネルの需要がヨーロッパ中に広まりました。

イギリスの修道院ではフェンネルの持つ薬用効果と、造酒の素材として大変重宝されました。

プロメテウスはゼウスの目を盗んで、火をオオウイキョウの茎の空洞に隠して、人類へ贈り物として運びました。

プロメテウスの行動は人類を哀れんでのことでしたが、後のパンドラの箱の物語に繋がる神々と人類の禍根となりました。