【薬草学】月桂樹の効能・魔術的な意味・歴史や神話|魔女学ハーブ辞典

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今回は月桂樹の効能や魔術的な意味、そして月桂樹の歴史や神話などの雑学を紹介します。

月桂樹の基本情報

月桂樹の名称・呼称

学名Laurus nobilis
和名ゲッケイジュ(月桂樹)
通称ローリエ、ローレル、ベイ、ベイリーフ、ベイツリー、ダフネ

月桂樹の効能・効果

  • 抗炎症作用
  • 血行促進
  • 抗酸化作用
  • 消化促進
  • 月経痛緩和作用

月桂樹の処方

関節炎や筋肉痛の緩和には、月桂樹の抗炎症作用を利用して精油を混ぜたオイルでマッサージするといいでしょう。

あざや痒み、軽い皮膚の炎症の治癒には、精油を軟膏に混ぜて使います。

頭痛や咳などの風邪の症状の緩和には、月桂樹の葉と実を煮込んだものをガーゼで包んで胸の上に置いて手当てします。

泌尿器の感染症の治癒には、月桂樹の有効成分を煮出した煮汁を浴槽に入れて入浴します。

月桂樹の魔術的意味

ジェンダー男性性
エレメント
スターサイン 獅子座、牡羊座
プラネット太陽
対応する神々アポロン:癒しの神
ヘルメス:伝達の神、富と幸運を司る
ケリドウェン:予言の女神、魔女
マジカルパワー勝利、幸運、金運、治癒、浄化、厄除け

月桂樹の魔術的な使い方

月桂樹には勝利や幸運の意味があるため、乾燥させた月桂樹の葉に願いを書いて燃やす悲願成就の魔法に使われています。

古代ローマにおいては神の怒り(雷)を退ける護符として、今日では厄災を退ける護符として使われています。

月桂樹を庭に植えたり、プランターで室内栽培すると、雷避けや厄除けの効果を得られるでしょう。

また、月桂樹を部屋の四隅に置くことで、幸運や勝利を呼び込んだり守護と浄化の効果が得られます。

月桂樹をサンダルウッドとともに焚き上げることで、呪いの解呪や悪意の浄化ができます。

枕の下に入れて眠ると、悪夢を退けたり、予知夢を呼ぶと言われています。

縁切り魔法にも有効です。特に離れることが最善だと理解していても、心が残っているとき。室内で月桂樹を燃やし、その灰を玄関に撒いて掃きだします。

スポーツや仕事など、勝負運が必要なとき。月桂樹を持ち歩くといいでしょう。

免責事項|魔女学ハーブ辞典で紹介している内容は、薬用効果や魔術の効果を確約するものではありません。実践される際は自己責任で行ってください。いかなる不利益が生じた際も、当方が責任を負うことはできません。

月桂樹の歴史や神話

月桂樹(またの名をローレル、ローリエ、ベイリーフ)は、ポトフやシチューなどのに込みには欠かせないハーブとして、日本でも有名です。

乾燥させた方が香りが強くなるため、通常はドライハーブとして利用されます。

月桂樹は常緑樹で年間を通して緑を楽しめるため、公園や庭などでもよく見られます。

薬用としては血行促進と抗炎症作用を持つことから、月経痛の緩和や頭痛止めとして使用されています。

月桂樹は勝利と栄光の象徴で、古代ギリシャ時代から神聖な樹とされていました。

月桂樹が登場する神話は、アポロンとダフネの話が有名です。

エロスの放った金の矢を受けたアポロンが川遊びをしていたダフネに恋をします。ところが銀の矢を受けたダフネはアポロンを厭います。

ダフネはアポロンから逃れるために姿を変えて欲しいと父親に頼みます。その願いを聞き届けた父親によって、ダフネは月桂樹に姿を変えたのです。

それを悲しんだアポロンは、月桂樹の葉をリュートに飾り付けたり、花冠として身に付けたりするようになります。

月桂樹には勝利や栄光の意味があるため、古代ギリシャやローマでは栄えある勇者や詩人などに授与されました。

月桂樹は燃えにくく、火が付くとぱちぱちと音を鳴らすため、古代ローマ人は「天の火の悪魔」が宿っていると信じていました。

そのため、月桂樹は火や稲妻に対して、その脅威を無効にできる力があると言われていたのです。

その言い伝えを信じていた、ローマの2代目の皇帝ティベリウスは、悪天候のときは常に月桂樹の花冠を身に付けていました。