【薬草学】ラベンダーの効能・魔術的な意味・歴史や神話|魔女学ハーブ辞典

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今回はのラベンダー効能や魔術的な意味、そしてラベンダーの歴史や神話などの雑学を紹介します。

ラベンダーの基本情報

ラベンダーの名称・呼称

学名Lavandula angustifolia
和名
通称クンイソウ(薫衣草)、ラベンダー

ラベンダーの効能・効果

  • リラクゼーション効果
  • 鎮痛作用
  • 抗炎症作用
  • 殺菌作用
  • 抗鬱作用

ラベンダーの処方

ラベンダーの香りは、精神を落ち着ける効果と高揚させる効果があります。ストレスの解消や気鬱の解消には、ラベンダーの香りが有効です。

入浴時に浴槽に精油を数滴たらしたり、キャリアオイルと混ぜてマッサージをするといいでしょう。

不眠症の解消には、ラベンダーのつぼみを詰めたサシェを枕の下に入れます。

ラベンダーの魔術的意味

ジェンダー男性性
エレメント
スターサイン 双子座、乙女座
プラネット水星
対応する神々メルクリウス(ローマ)ヘルメス(ギリシャ) :商人や旅人の守護神
ヘカテー:死の女神、女魔術師の保護者、霊の先導者と呼ばれるギリシャの女神
マジカルパワー愛、平和、安眠、治癒、千里眼

ラベンダーの魔術的な使い方

古代ローマ時代、ラベンダーは愛や情熱を引き寄せるために使用されましたが、別の文化においては「悪意を退ける」厄除けに使われました。

厄払いと浄化にラベンダーのスマッジスティックが有効です。

純愛や出産のために必要な、勇気と心の平穏を強化する魔術に使用します。

ローズマリーとラベンダーを混ぜて使用することで、純潔を保てると言われています。

ラベンダーの香りは男性を惹きつけるため、ラブレターを書くときは、レターセットにラベンダーの匂いをつけるといいでしょう。

免責事項|魔女学ハーブ辞典で紹介している内容は、薬用効果や魔術の効果を確約するものではありません。実践される際は自己責任で行ってください。いかなる不利益が生じた際も、当方が責任を負うことはできません。

ラベンダーの歴史や神話

ラベンダーは古くから医療、魔術、家庭で多目的に使用されてきました。ラベンダーの香りを知らない人はいないくらいに有名なハーブです。

現代でも、アロマオイル・アロマキャンドル・サシェなど、ラベンダーの香りを身近に楽しんでいる人も多いことでしょう。

癒し効果の高いラベンダーの香りですが、蛾やナメクジなどの害虫を寄せ付けない防虫効果があります。

この防虫効果はペストの媒介となるノミも寄せ付けないことから、中世時代のヨーロッパで大変重宝されました。

ラベンダーの2大効果の「安眠」と「リラックス」は、薬用・魔術ともに重複する項目です。

古代エジプトでは、ラベンダーはミイラ作りの秘薬に必要なハーブのひとつでした。

1923年にツタンカーメン王の墓が開かれたとき、3000年のときを超えてなお、かすかなラベンダーの香りが残っていたと言われています。

この話は、ラベンダーの花言葉のひとつである「沈黙」の由来となりました。

ラベンダーの語源は「洗う」という意味のラテン語「lavare」だと言われています。

洗うという言葉がラベンダーの語源になった理由は、古代ローマ時代の風習にあります。

ローマの兵士は野生のラベンダーで衣類を洗い、ラベンダーで香りをつけた湯で体を洗っていました。

この風習は中世まで続き、洗濯を生業にする女性はラベンダーズと呼ばれていました。

実はこのラベンダーを使って洗うという風習は、聖書の時代にまでさかのぼることができます。

いわく、聖母マリアがキリストの産着をラベンダー水で洗った、信者がキリストの足をラベンダーの香りをつけたオイルで洗ったなど。

中世ヨーロッパでは、ミントと並んで抗菌作用のあるラベンダーが口臭予防に人気でした。

イギリスには1600年代にラベンダージャムとして紹介されました。当時のエリザベス女王は食卓に出されたこのジャムを大変気に入り、高く評価しのだそうです。