【魔女になる方法】はじめての魔女学 上級編4:鉱物学で身を守る護符を作る、魔術と鉱石の関係
宝石や半貴石を好む人は少なくありませんが、石の秘めたるパワーを信奉した昔日の熱狂は現代にはありません。
それでも、たとえば、ラピスラズリという石。小児喘息を和らげると信じられていたり、臆病な子や内気な子におまじないで勇気づける力をもつと言われたりして、「子供の石」と親しまれています。
また、距離を置きたい人に縞模様のメノウを贈ると、相手が自然に離れてくれるという魔術をはじめ、石の魔術は現役で使われています。
現代でも魔術と鉱石の距離はそれほど離れていないようです。
鉱石をタリスマンに使うとは?
教皇や国王、貴族の指には大きな石の指輪がはめられていました。
地位や財産を誇示する意味もあったでしょうが、タリスマンとして用いられたケースも多いのです。権力者をおびやかす存在から守ってくれるお守りの指輪でした。
タリスマンとは護符として幸運を呼び込んでくれる、あるいは、悪運や災いから持ち主を防御してくれるものです。
要望にあわせて、ネックレスやボタン、ブローチなどに仕立てられます。
宝石・貴石などの鉱石の場合、心臓病に効くとか精神を安定させるとかとさまざまな医学的な効能も期待されたものです。
また動物の骨や貝殻といったありふれたものも、自然の魔力をもつ素材でタリスマンによく使われてきました。
鉱石で護符を作る
魔女は魔術に石を用いる際には、さまざまな儀式を通して石のエネルギーを最大限にして使っています。
今回、紹介するのは、石にパワーをチャージするための取り組みやすい方法です。ぜひチャレンジしてみてください。
用意するのは、自分のタリスマンにしたい半貴石でも小石でも指輪でも、携帯しやすいものならなんでもよいでしょう。
鉱石にエネルギーをチャージする方法
まず、静かな場所でくつろいだ姿勢でリラックスします。座っても横になっても自由です。呼吸をゆっくりして、身体を緊張させたり弛緩させたりして筋肉の動きを感じましょう。
次に、視覚化を行います。床や地面から大地のエネルギーが球になって体の中心に流れてくるイメージを感じます。その球は身体の中をくまなく巡ります。そして、利き手の先に熱い玉を導いてください。
タリスマンとして用意したものをもう一方の手に持ったら、利き手からエネルギーを注入します。一度でうまくいかないと感じたら、初めから繰り返して何度か試みましょう。
完成したタリスマンを身につけることで、願いが叶いやすくなるのです。
鉱石と占星術の関係は?
自然界にある石は、それ自体がパワーをもつ存在ですが、魔術でおもいっきり力を発揮してもらう必要があります。
それには、占星術の知識が求められるのです。
一般的に知られている誕生石ですが、魔術的には役に立ちません。誕生石ではなく星座石を使うからです。
星座石とは12星座のそれぞれがもつ守護石のこと、惑星の力を用いるなら、惑星に対応する星座、星座石がはずせません。
たとえば月に対応する石にはアクアマリンやオパール、ラピスラズリや白い石と多数あり、月に対応する星座は蟹座です。
さらに、蟹座に割り当てられた星座石はエメラルドともムーンスト―ンとも、やはり多数あります。
国や時代、宗派によって異なりますが、タリスマンを作るにしても、どの惑星の力を封じ込めるか、対応する石は何かなど調べておかねばなりません。
あなたの星座石はなんでしょうか?ここまで読んでいただいたからには、ぜひ、ご自分の星座石を調べてみましょう。