【魔女になる方法】はじめての魔女学 中級編5:魔術には占いが欠かせない

はじめての魔女学 中級編5

今回は占いのお話です。占いは未来や運勢を知るために行うもので、魔女は昔から熱心に取り組んできました。

また、彗星や日食、月食、天気などの自然現象から幸先を占うこともします。こちらは前兆とかしるしと呼ばれるものです。

よく、鏡が割れて自分の姿を映したり、黒猫が目の前を横切るのを目撃したりしたら、ついていないことが起こるかもといいますね。

こうした言い伝えも魔女的には予兆なのです。

魔女の占いといえば水晶占い

魔女で連想するのがほうきにまたがる姿、これに並んで、水晶球をのぞき込む光景も有名です。魔女歴で照らすと、水晶占いの技術は最古のものです。

ただし、ワイズウーマンこと魔女にとって水晶は高級品、おいそれと用意できません。それに重たすぎます。

代用にしたのが、鏡や姿が映り込むくらいピカピカに研磨された石、釣り用のガラス浮きです。

薬草を煮炊きする釜も使いました。水を満たした釜の内部を反射面として、底に銀貨沈めて月に見立てたりしするのです。

この水晶(鏡)占いでは、村人の失くしものや悩みの回答、未来に起きることを占います。

鏡や水面を凝視する内に、見るべき情景が浮き上がってくるという技です。像を結ぶのは疲労困憊する作業、5分以上続けてできないといいます。

伝統的な魔女の占い

伝統的な魔女の占い

魔女は村人のために、派手さに欠けるけれど素朴な占いをいくつも行いました。

水占い

水たまりや容器に入った水を観察して、水の波紋や色をもとに占います。

火占い

燃やした葉に広がった炎の様子、燃え残った葉の形状で占います。

茶の葉占い

村人にお茶を飲んでもらい、カップを受け皿にひっくり返します。わずかに残した液体が残りカスで模様を作り、形状から魚の形は幸運、家は家庭の安定などと未来の意味を読み取ります。

現代に伝わる魔女の占い

王侯貴族のために魔術師たちが国家の命運をかけた手相占いをしたのは遠い昔、その後、サロンの余興という軽々しい存在になっていた手相術は、19世紀に発展します。

占星術を手の平に割り当てたもので、手指の形や線から性格、運命を診断します。

人相占い

顔、額、目、耳などの大きさや形状の特徴から性格などを解釈し、場合によって鼻だけ個別にとか、鼻と顎を関連づけて読み取ります。

夢占い

睡眠中にみた夢で未来を占いますが、手相占いや人相占いと同様、見る人の直感的能力や専門的知識を求められる難しさがあります。

ダウジング

糸でぶるさげたおもりの振り子のような動きを読む占いです。水源や鉱脈などを探りあてる場所やその地域を載せた地図の上で振り子を振る手法と映像を視覚化する手法とがあります。

現代の魔女は、占星術や本草学の知識を取り込みつつ、歴史を刻んだこれらの占いやタロットを相談者に応じて使い分けているのです。

次回:上級編1 四大元素で願いを叶える!結び目の魔術を習得しよう

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