【トートタロット】カップの王女の意味と解説｜Princess of Cups

カップの王女：
優しい夢の中を漂い、その夢を形にする者

トートタロットのコートカード、カップの王女「Princess of Cups」についてその意味や解釈の仕方を紹介します。

カップの王女は、夢見がちなロマンチストです。

このカードが指す人物は、穏やかで優しい印象を持ちます。そして事実とても優しく親切な性質を持つため、彼女に癒される人は多いでしょう。

夢見がちな印象とは裏腹に、実行力は高いので仕事のパートナーとして頼りになるタイプの人物です。

トートタロット：カップの王女

カップの王女は、深い海の中で優雅に踊る女性として描かれています。

王女の王冠は羽を広げた白鳥です。これは東洋哲学における「オーム（AUM）」を表し、創造のプロセス全体を象徴しています。

白鳥の後ろではマルクト(王国)を表す１０本の光線が広がっています。

手には貝殻のような聖杯を持ち、そこにはカメが乗っています。このカメは、ヒンドゥー哲学における、背中に宇宙を持つ象を支えるカメです。

反対の手には蓮の花を持ちます。上向きの蓮は、王女が蓮が持つ愛や感情を受け入れていることを表します。

王女が身にまとうローブは緩やかに波打ち、裾には１１個の結晶があしらわれています。

１１という数は魔術を表し、結晶はイメージやアイディアに実体を与える水の力を表しています。

王女の右横には創造の力を象徴するイルカが侍り、王女とともに踊っています。

王女や白鳥、聖杯が緑色なのは、大地を表しています。

カップの王女は水の中の地を表します。アイデアに実体を与える、化学物質の組み合わせの基礎を形成する水の力です。

王女は優しく、親切で、官能的な性質を持ち、夢の世界を漂うように生きています。中でも彼女が夢見るのは恋愛のこと。

見ようによっては、彼女が非現実的な夢想家のように見えたり、怠惰であるように思われるでしょう。

けれど、この印象は誤ったものです。なぜなら、カップの王女が持つ結晶化の力は、夢を実現させる力だからです。

王女は静かに、けれど確実に必要な仕事を進めることができます。

想像力が創造力に繋がるのが、カップの王女なのです。

カップの王女が表すペルソナは、若い女性や未婚の女性です。優雅で優しく、周囲に対してとてもに親身になって対応します。

ネガティブな感情に振り回されることがないので、穏やかな癒しの空気を持っています。

彼女の華やかさの中にある、優しさと穏やかさに惹かれる人は多いでしょう。ですが、人によっては地に足の着かない印象を受けるかもしれません。

がつがつと仕事をするタイプではありませんが、必要なことはきちんと済ませてある信頼できる相手です。

人に尽くすことに喜びを感じるタイプなので、相談をした場合は良き協力者になるでしょう。

人に優しくしたり、手を貸したり、慈愛の気持ちが高まっていそうです。心のままに人に尽くすのもいいでしょう。

新しい恋に対して十分に準備が整った状態なので、愛情を注げる相手を探すのもよいでしょう。

アイデアを実現させやすいときなので、心に浮かんだことがあれば突き詰めるのもお勧めです。