【トートタロット】ワンドの騎士の意味と解説|Knight of Wands
ワンドの騎士:
電光石火の行動力で先陣を駆ける者
トートタロットのコートカード、ワンドの騎士「Knight of Wands」についてその意味や解釈の仕方を紹介します。
ワンドの騎士は、電光石火の行動力を表します。
このカードが指す人物を説得するには、理論より行動です。優れた分析結果より、現場の声を届ける方が効果があります。
直観を得たらなら即行動!それは大きな成果に繋がります。けれど、リスクマネジメントは怠らないように。
勢い余って先走ってしまいやすいときなので、報連相はしっかりしましょう。
トートタロット:ワンドの騎士
象徴と物語
ワンドの騎士に描かれているのは、鎧を全身に纏い黒い馬に乗った男性/騎士です。兜の飾りも馬を象っています。
手には炎を吹き出す松明を持っています。この松明は、ワンドのエースに描かれた松明と同じもので、直観と情熱の塊です。
これは騎士の行動力の源が、ワンド(松明)から得た直観と情熱だということです。
騎士の髪(または髭)や兜から吹き出す炎、馬の鬣は進行方向に向かって勢いよく伸びています。
まるで背後からの爆風にさらされたような様子ですが、揺らぐことがない力強さを持っています。
後ろ足で立ち上がったように見える黒い馬は、跳躍して宙に浮いた状態です。逸る情熱に急かされて浮き足立っているのです。
騎士のマントにも、下方から噴き上がってくる炎が纏いついています。
カードの解説
電光石火
ワンドの騎士は、直観や魂を表す火の中の火。炎が燃え上がった部分です。
このカードのポイントは、騎士が火の力の根源である松明を手に持っていることです。生命の樹のケテルで生まれた直観と情熱の力が、電光石火の騎士の手に渡ったのです。
思いついたら即行動。それが、このカードが持つ根本的な力の方向性です。
ワンド全てを内包するセフィラのコクマーには、とにかくどんどんアイディアを顕著させようとする性質があります。
そこには査定とか選定という概念はありません。
そして、進行方向に向かう馬の鬣や騎士の髪と松明の炎。ものすごい勢いで前進しようとしていますね。
直観を得たら、並々ならぬ情熱をもって即行動に移すので、功を奏せば絶大な成果を得られます。ですが、失策だった場合の損失も多大なものとなりがちです。
なぜなら、誰も彼の行動を予測できないうえに、時間を惜しんで報連相を怠ってしまうため、失敗をしても周囲のサポートを得られにくいのです。
さらに、失敗することを想定していないためバックアッププランがなかったりするので、失敗したら最後、巻き返しができないのですね、
基本の意味
人物を指す場合
ワンドの騎士が表すペルソナは、年上や壮年の男性、または既婚者です。リーダーとして人の上に立つタイプの人物です。
この人物は積極的で自信に満ち、寛大な心を持った先駆者です。品位が悪いと、短気で短慮、競争意識が強く偏狭でうかつな人物となります。
騎士のカードは、新しく何かが始まることを表すカードでもあります。そのため、この人物の元で働くことになったり、新規の取引先の人だったりという可能性もあるでしょう。
ワンドの騎士が指す人物に振り回されるのかもしれません。けれど、大きな成果に繋がる可能性があるので、しっかり対策を立てたいところです。
この人物の判断材料は主に直観と経験です。学問から得た知識は重要視しません。
そのため、統計を取って分析した数字を見せても、説得することは難しいです。それよりも、現場に足を運んで、現場の声を説得の材料にした方が効果が高いです。
そして、その足を使った行動力こそ最も評価されます。
前時代的な価値観ですが、全てがリモートで完結する時代だからこそ、貴重な経験となるでしょう。
このタイプの人間の行動は、真似しようと思ってできるものではありません。ですが、行動力や判断力から学べることはたくさんあります。
気が短かったり、人の話を聞かなかったりという面もご愛敬。そう思えたらいい経験を積む機会になります。
本人や環境を表す場合
基本的には、直観にしたがってスピーディに対応するのが望ましいです。けれど、失敗したときの痛手は最小限にしたいですよね。
報連相をしっかりする、複数のバックアッププランを持つなどの対策をとるといいでしょう。
短気は損気。一時の行動で信頼を損なわないように、言葉はしっかり伝えたいですね。