【トートタロット】10 運命の意味と解説:幸運を掴むには運命の流れに乗ること

トートタロットの11枚目のカード、運命「Fortune」について、その意味や解釈の仕方を紹介します。

運命のカードを引くのは、流れが変化するときです。

この流れの変化はあなたにとって望ましいことのように見えるかもしれませんし、そうではないかもしれません。

けれど、どちらの場合もあなたに幸運を運ぶための変化ですので、このカードを引いたときは、変化の兆しをとらえ、その流れに身を任せるのが最善です。

望まない変化のように見えても、結果的にはあなたのためになりますので、素直な心で受け入れましょう。

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トートタロット:運命

トートタロットの意味と解釈|運命

象徴と物語

カードの中央には運命の輪が描かれています。

運命の輪の中心部には創造力や希望を表す太陽と、マルクト(王国)またセフィロトの数を示唆する10本のロッド、そして下方部には拳が描かれています。

拳は運命のカードにあてられた掌を意味するヘブライ文字を表します。掌には運命を読むための手相がありますが、拳はそれを握りしめた状態です。

運命の輪の背後には三角形が描かれ、拳からは6本の光線が放たれています。三角形は変化と発展を、6は物質世界と精神世界の融合と調和を表します。

カードの上部にはマルクト(王国)を示唆する10の星が描かれています。いくつかは明るく、またいくつかは暗い色をしていますが、バランスが取れた状態です。

星は常に瞬いているため、形はそれぞれが歪んでいるように見えます。

ケテル(王冠)からマルクト(王国)に向けて9本の雷が落ちています。雷はゼウスの力を表すので、その力が精神世界から物質世界へ伝わることを表します。

大気が絶えず世界を動かし、10本のうねる気流を上昇させます。

運命の輪には3体の神獣、スフィンクス、ヘルマニビス、テュフォンがいます。これらはエジプトの神々を表します。

スフィンクスは四つのエレメントを内包し、ヘルメス&アヌビスの複合神であるヘルマニビスは物質世界と精神世界を繋ぎ、テュフォンは自然災害を擬人化した神です。

ヒンドゥの思想において彼らは創造・維持・破滅を司り、運命は循環するものとされています。

変化し続けることが安定に繋がるため、本来は厄災であるテュフォンは、このカードにおいては世界を安定させる役割を担う幸運のシンボルになります。

また、彼らはそれぞれ水銀、硫黄、塩を表します。テュフォンは塩を司るため、ここでも水銀と硫黄を結合、安定させる役割を果たします。

カードの解説

転換期:旅の終わりと始まりの幕間

運命は10に対応するカードです。数秘術において10は「1+0=1」となりますが、タロットにおいては「10=10」のまま、次の周回への転換期を表します。

1の魔術師からスタートした愚者の旅路の第一幕は9の隠者で完了し、10の運命は次の章の幕開けまでを受け持つ幕間のような存在です。

*愚者のカードは0ですが、その時点では旅に出ることを思いついただけでまだ実行に移していないので、1の魔術師から旅が始まります。

ちなみに、小アルカナでにおいては10は「過剰」を意味します。

さて、この運命のカードが意味するのは「変化することで安定する」です。調整のカードにも同じ思想が込められていましたね。

でも、変化することで安定するというのはどういう意味なのでしょうか。

例えば、コマをイメージしてください。

勢い良く回っている間は真っ直ぐ立っています。障害物にぶつかっても、相手が小さければ弾きますし、相手の方が大きければ弾かれることで障害物との距離を取ります。

コマはこうやって動き続けることで、安定を保っているんです。

勢いが衰えれば軸がぶれ始め、障害物から受ける衝撃を逃すことができなくなり、最後はぱたりと倒れてしまいます。

運命とは正にそういったイメージで、変化し、動き続けることで安定する力を得るんですね。

基本の意味

あなたの望みが最善とは限らない

このカードは木星の加護と火と水の二つの属性を持ちます。そのため周囲のカードの影響を受けにくく、悪品位になることはほぼありません。

そのため、運命=幸運と、ストレートに捉えていいでしょう。

悩み事や問題を抱えていたり、何かに挑戦している人にとっては、ここがひとつの分岐点となります。

運命を引いたときは、流れを見極め、さくっとその波に乗っかってしまう思い切りの良さを持つことが大切です。

ところが、その幸運があなたが思い描いていた通りの姿をしているとは限りません。

そのため、思ってもみない方向に物事が動き出したり、一見良くないと思えるような展開を迎える可能性もありえます。

でもこれらはすべて、物事があるべきところに収まって、あなたが歩きやすくするために起こることです。

もちろん、この幸運があなたの思い描いていた通りの姿をしている可能性も十分にあります。

そうであればとても分かりやすいですし、受け入れやすいですよね。じゃあ、さくっと波に乗っかりましょう。

もしそうでなかった場合も、あなたに訪れた幸運を信じることが大切です。

幸運があなたの思う姿でないのは、あなたが思う幸運と、ユニバースから見たあなたの幸運が乖離しているからです。

今は流れに逆らうよりも、訪れた幸運の流れに乗ってしまことがベストな結果に繋がりますので、周囲の動きをよく見て、最も泳ぎやすい方向に向かって進みましょう。

サンプルリーディング

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仰るとおり、運命の出会いを果たす可能性は大いにあります。ですが、それが即恋愛に繋がるか否かは、残念なことにまた別の話になります。

というのも、運命のカードが表すのは「変化・転換期」です。

この変化は良い方向へ向かう流れを持ちますので、「彼氏ができるか」という問いに対して、

「はい、彼氏になる人との出会いがあります」とか、「身近な人との距離が縮まるような出来事が起こります」となるのはとても自然です。

ところが、場合によっては「いいえ、できません。なぜなら運命の人には出会うけど、相手が担うのは恋人の役目ではないからです」という場合もあるのです。

ここで言う運命の人とは、あなたに対して何らかの影響力を持つ人を表します。

とはいえ、「なんだ、彼氏できないのか」とここでガッカリするのは早計です。

なぜなら、運命のカードがもたらすのは「良い変化」または「必要な変化」だからです。

今回の出会いは、もしかしたら恋愛には結びつかないかもしれません。ですが、今後あなたが恋愛をするために必要な出会いなのです。

運命は、愚者の旅の1周と2周の幕間に置かれたカードです。

このことを深読みするならば「新たな恋愛をするために、過去の恋愛(から受けた経験)を清算・昇華するような出来事が起こる」と読むことだってできてしまいます。

ワンオラクルでここを見極めるのは難しいところです。もっと明確な答えを求めるなら、エクストラカードを引くことをお勧めします。

もし、ふわっとしたままでいいのでしたら、

「今後、恋愛に繋がるハプニングがあるかもしれないし、出会いがあるかもしれない。出会った人と付き合うかは分からないけど、その人との出会いは今後の恋愛にいい影響がある」

と読むのが自然です。

そして、そういう出会いや出来事があれば、流れに身を任せてしっかり幸運をゲットしましょう。