【薬草学】シナモンの効能・魔術的な意味・歴史や神話|魔女学ハーブ辞典
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今回はシナモンの効能や魔術的な意味、そしてシナモンの歴史や神話などの雑学を紹介します。
シナモンの基本情報
シナモンの名称・呼称
学名 | Cinnamomum verum |
和名 | セイロンニッケイ(錫蘭肉桂) |
通称 | セイロンシナモン、トゥルーシナモン |
シナモンの効能・効果
- 抗酸化作用
- 抗炎症作用
- 血行改善効果
- 抗菌作用
- 心機能向上効果
シナモンの処方
シナモンには血行を促進して心拍数を上げる効果があることかから、媚薬としても使われていました。また勃起不全の改善などにも効果があると言われています。
血糖値の調整には食後にシナモンの入ったハーブティーを飲みます。シナモンの入った温かい飲み物は、冷え性の改善効果があります。
発汗と去痰の効果があるため、風邪の症状の緩和し回復を促進します。
乗り物酔いには、シナモンの香りが効果的です。
注意事項
シナモンのアロマオイルは刺激が強く肌がダメージを受けますので、直接触れないようにするか、大幅に希釈させる必要があります。
妊娠中の女性のシナモンの掛過剰摂取は控えましょう。
シナモンの魔術的意味
ジェンダー | 男性性 |
エレメント | 火 |
スターサイン | 牡羊座、双子座 |
プラネット | 太陽 |
対応する神々 | ヴィーナス/アフロディテ:愛の女神 バステト:天空の女神、ファラオの守護者 |
マジカルパワー | 愛、欲望、幸運、力、繫栄、成功、霊性 |
シナモンの魔術的な使い方
シナモンには明るく力強い太陽の力があるため、気鬱を払ったり、情熱などのアクティブな力を得るのに使われます。
また、家庭へ愛と幸福を呼び込む力を持ちます。
儀式を行う際に、ポジティブで力強さを持つ精神状態へと気持ちを高めたいときは、アルターエリアでシナモンのお香を焚きます。
アルターグッズをシナモンの精油入りのオイルで手入れをすることで、シナモンの持つポジティブな波動で浄化をして力の底上げができます。
シナモンの香りは霊感を高めるので、インスピレーションを得やすくなります。
金運の向上や情熱をもたらすには、シナモンのチャームを身に付け持ち歩きます。
免責事項|魔女学ハーブ辞典で紹介している内容は、薬用効果や魔術の効果を確約するものではありません。実践される際は自己責任で行ってください。いかなる不利益が生じた際も、当方が責任を負うことはできません。
シナモンの歴史や神話
シナモンは世界最古のスパイスと言われ、甘さの中にもキックのある香りは、古今東西で広く愛されています。
アップルパイやシナモンロールなどのケーキや、ティー、コーヒーの香り付けなどに使われていますよね。
市場には乾燥させて丸まったスティックの状態と、挽いてパウダー状尾になったものの2種類が出回っています。
古くはミイラの防腐剤や、媚薬としても使用されていたシナモンですが、金運アップにも効果を発揮します。
シナモンの起源は古く、紀元前2000年にはエジプトにもたらされ、その600年後にはミイラづくりの防腐剤として使用されていました。
当時シナモンは非常に高価で、神々への捧げものや、統治者への贈り物にされていました。
そんな高価なシナモンは金を生む卵です。市場を独占したい商人たちによって、シナモンの生産国などの詳細が秘匿されていました。
中世ヨーロッパでもその秘密は解けることなく、十字軍とともにエジプトへ向かったジャン・ド・ジョアンヴィルは「(シナモンは)ナイル川の向こうで網を使ってすくいあげられる」と記録しています。
ほかにも、シナモン鳥が未知の世界からシナモンスティックを拾い集め、アラブの地に巣を作っていると言われていました。