【薬草学】ミントの効能・魔術的な意味・歴史や神話|魔女学ハーブ辞典
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今回はミントの効能や魔術的な意味、そしてミントの歴史や神話などの雑学を紹介します。
ミントは、スペアミントやぺパミントなどのハッカ属(Mentha)の総称です。
ミントの基本情報
ミントの名称・呼称
学名 | Mentha spp |
和名 | ミント(女無天) |
通称 | ガーデンミント |
ミントの効能・効果
- 消化促進作用
- 血行促進作用
- 整腸作用
- 抗菌作用
ミントの処方
胃のムカつきや嘔吐感の緩和には、ミントティーを飲みます。
ただし、人によっては症状が悪化する場合もありますので、空腹時にミントティーを飲むのは控え、代わりに香りを嗅ぎます。
ミントの香りは、鼻詰まりの解消に役立ちます。
筋肉痛の緩和には、キャリアオイルにミントの精油を混ぜてマッサージします。刺激が強いため、配合の分量には注意が必要です。
足の疲れの解消と消臭には、ミントの精油を垂らしたお湯で足湯します。
ミントの魔術的意味
ジェンダー | 男性性 |
エレメント | 風 |
スターサイン | |
プラネット | 水星(金星) |
対応する神々 | プルート(ローマ神話)、ハデス(ギリシャ神話)冥界を司る神 ヘカテー:死の女神、女魔術師の保護者、霊の先導者と呼ばれるギリシャの女神 |
マジカルパワー | 活力、欲望、金運、治癒、浄化 |
ミントの魔術的な使い方
古くから治癒薬として使用されてきましたが、サイキックや死者との交信の魔術にも適したハーブです。
病魔除けにはミントを編んだブレスレットを手首に巻きます。
魔術を行使する際に、アルターの上にミントを置くと、精霊が訪れて魔術の精度を上げてくれます。
悪霊退治には、ミント、マジョラム(オレガノ)、ローズマリーの小枝を浸した塩水を振りまきます。
金運の向上には、財布の札入れにミントを入れるか、ミントをこすりつけて香りを移します。
言霊の力を増幅するには、ミントティーを飲みます。
免責事項|魔女学ハーブ辞典で紹介している内容は、薬用効果や魔術の効果を確約するものではありません。実践される際は自己責任で行ってください。いかなる不利益が生じた際も、当方が責任を負うことはできません。
ミントの歴史や神話
ミントは世界中に広く分布し、料理や薬用共に日常的に愛用されてきました。
そのためハーブに興味を持たない人たちにとっても、ミントはなじみのある香りとして知られています。
ミントの語源となった、ギリシャ神話があります。
ある日、冥王ハデスがコーキュートス川のニンフ、メンテの美しさに魅了されました。
それを知ったハデスの妻ペルセポネーの嫉妬によって、メンテは雑草にその身を変えられてしまいました。
以来、その草はミントと呼ばれるようになったのです。
聖書にはミントがアニスやクミンと並んで非常に高価なハーブであったと記載されています。
古代ギリシャのアテネでは、身体のパーツによって様々なハーブの香りを使い分けていました。そしてミントは腕の香りづけに使用されるハーブとされていました。
14世紀に歯磨き粉の初期バージョンが開発されました。
17世紀の中頃、医師で天文学者のニコラス・カルペパーは、ミントが傷の回復の妨げになるため、負傷者には使用しないように勧告しています。
カルペパーは、40種類近い病気の治療にミントを使用しました。