【トートタロット】ソードの王女の意味と解説|Princess of Swords

Princess of Swords: ソードの王女
Princess of Swords
ソードの王女

ソードの王女:
知性で理想を実現する苛烈な執行者

トートタロットのコートカード、ソードの王女「Princess of Swords」についてその意味や解釈の仕方を紹介します。

ソードの王女は、理想を実現させるために必要な、実務をこなす力を表します。

実務には計画することや計画を遂行することの他に、対立の解消や論争の終止などセンシティブな問題も含まれます。

これらの問題に対応するために不屈の精神を持ちますが、攻撃的になりやすいので注意が必要です。

トートタロット:ソードの王女

象徴と物語

王女のヘルメットは、神の怒りを表すメドゥーサの頭を象る飾りが付いています。

そして、ヘルメスを象徴する有翼のサンダルを履いています。このサンダルはペルセウスがメドゥーサを退治するときの物語にも登場します。

王女の背には風車のような4枚の羽があります。

灰色がかった渦巻く黒い埃、雲と暴風が空を覆いつくしています。

王女はその暗雲を切り裂くように、右手に知性の剣を持っています。ソードの女王と同じように、剣先を下に向けています。

左手は灰色の祭壇に置かれ、まるで王女が祭壇を護っているようです。

祭壇には、風のシンボルのダイアモンド、地のシンボルのディスクが描かれています。

王女の玉座はソードの女王と同じく雲です。ですが、女王の玉座は風(空気)と水、王女の玉座は風と地(砂埃)でできています。

カードの解説

実現のための知性

ソードの王女は風の中の地を表します。

それは揮発性の物質を固形物質として固定する力。アイデアが現実社会で実体を持てるように、知性を使うことを表しています。

王女は父(ソードの騎士)から機動力を、母(ソードの女王)から知性を、兄(ソードの王子)から理想を引き継ぎました。

ワンドの王女は、身を投じて祭壇に火を起こしました。けれど、このカードの祭壇の火は、埃によって消されてしまいました。

空には暗雲が垂れ込めています。

青空を取り戻し、祭壇の火を再び呼び起こすことが彼女の使命なのです。

王女からは、復讐に突き動かされるような苛烈さが伺えます。それは彼女が引き継いだものの大きさを表しているのかもしれません。

基本の意味

人物を表す場合

ソードの王女が表すペルソナは、年下や未婚の若い女性です。聡明で実務に秀でていて、論争をなどを解決する能力も高い人物です。

物議を醸しだしそうな繊細な問題や、人が見落としがちな点を拾ってプロジェクトを完結に導きます。

ただその性質は苛烈で執念深く、目的を見失うと狡猾な手段を選んだり、論理に一貫性がなくなってしまいます。

そのような性質であるにもかかわらず、日々のよしなしごとに対する実用的な知恵と繊細さを持ち合わせています。

細やかな面に気が回る分、大局を見失いがちです。

本人や環境を表す場合

仕事や役職などを引き継いだり、ケンカの仲裁のように人の間に入って揉め事の解決を求められるかもしれません。

そこには厄介な問題ももれなく付いてきそうです。場合によっては、目を剥くような状態で引き渡されるかもしれません。

ひとつひとつ問題を紐解いて、丁寧に解決していく必要があるでしょう。

問題に真面目に取り組むあまり、言動が攻撃的になったり、重箱の隅をつついたりしやすいときでもあります。

肩の力を抜いて、目的を見直しましょう。

ときに問題を棚上げしたり、手放すことを視野に入れるのもありです。

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