【トートタロット】2 女司祭の意味と解説:直観を信じれば努力は結実する
トートタロットの3枚目のカード、女司祭「The Priestess」についてその意味や解釈の仕方を紹介します。
女司祭は自分の直感を信じてそれに従うことで、努力が実を結ぶことを示しています。逆に知識や常識に囚われていてはチャンスを逃してしまうかも。
共感力も高くなっているため、周囲の感情や思惑にも敏感で流されやすいときです。
このカードを引いたときは、周囲と協力しつつ自分が正しいと感じるほうに進むことが何より大切です。

The Priestess
トートタロット:女司祭

象徴と物語
このカードが表すのは究極の受け身と穢れなき処女性です。
女司祭として描かれているのはイシスであり、狩猟と貞節を司る月の女神ディアーナです。頭には月の王冠を戴き、背後には7連の三日月が輝いています。
膝の上には狩猟に必要不可欠な弓が、どーんと置かれています。
受け身ではありますが、そこは狩猟も司る女神様なので、ちゃっかり狩る準備はできているんです。
チャンスをゲットする準備は万端ということですね。
この弓はまた楽器でもあります。
狩りの際には音楽を奏でて仲間を鼓舞したり、動物たちを誘い出したりと、華麗に後方支援をこなすことでしょう。
彼女は無限を表すメビウスリングの眼鏡をかけて、両手を天に向けて大きく広げる受容のポーズをとっています。
手にはネット状の光のベールを持っています。ベールをたゆませて作った杯は三日月の形をしていて、溢れる光を受け入れています。
こうして得た天啓は、ベールの網目を伝ってくまなく現実世界である地上に行き渡ります。
女司祭は光のベールの後ろに控え、情報を受け入れてはそれを行き渡らせることに集中している様子です。
その姿は神聖でありながらどこか孤独を感じさせます。
なぜなら女司祭はベールの網を通して周囲をよく知りますが、ベールに隠された彼女を理解する者はいないからです。
足元には結晶や種など、結実とともに始まりを表すシンボルが描かれています。
ラクダは天上と地上を繋ぐ乗り物であり、旅を共にする大切なパートナーです。
カードの解説
断捨離?いえいえ、新しい棚を増やしましょう
女司祭に振られた番号は2です。1が始まりなら2は調和と進歩を表します。愚者のアイデアを魔術師が実行に移し、女司祭が協力して可能性を広げるというイメージです。
選択肢が増えたり、人が増えたり、スポンサーが付いたりと、基本的にはポジティブな進展が望めます。
色々な情報が入ってくるので、今までとは違った見方や考え方に触れる機会に恵まれます。
「そういう考え方もあるんだ勉強になるわ~」
「そういうやり方もあるんだすご~い!」
と、オープンマインドで受け入れて、視野や可能性が広がることを楽しみましょう。
女司祭の影響下にあるときは、自らあくせく働きかけるというよりは、周囲と協力し合って物事を進めるのがいい結果に繋がります。
共感力アゲアゲで相手の気持ちに沿いつつ、あなたが正しいと感じる方を指し示しましょう。
ただし、高い共感力は隠された黒い感情にもピピッと反応してしまいます。
そのせいで人と会うのが億劫になったりストレスを溜めてしまったりと、いいことばかりでもありません。
また、誰かに相談を受けたときは、物事に優劣をつけさせたり選択を迫ったりする必要はありません。
他にも選択肢があることに気付くように、視野を広げるお手伝いをすることが最善です。
基本の意味
隷属注意!協力とは個と個の対等な繋がりですよ~
このカードは純粋で穢れのない性質を表すのですが、ひるがえって周囲に影響されやすいことを表すカードでもあります。
このカードを引いたときに気を付けないといけないことは「そこに自分の心はあるのか」ということです。
人の感情に敏感になっているので、本当は望んでいないことに協力させられたり、他人の欲のために自分を犠牲にしてしまったりしやすいときです。
明るいほうに向かって歩いていますか?楽しいと感じていますか?それなら心配いりません。そのまま進んでOKです。
もし明るい未来を思い描けなかったり、辛い、苦しいと感じているならいったん耳を閉ざしてもいいんです。雑音はシャットアウトしちゃいましょう。
悩み事があるときは、周囲に相談したり常識とか経験に基づくよりも、自分自身の直感を信じるのが一番確かなときです。
今は選択を先送りにしたってかまいません。
まずはじっくりと自分自身の心に耳を傾けて、本当はどう感じているのかを見極めるための時間を持ちましょう。
サンプルリーディング
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