【トートタロット】ソードの王子の意味と解説|Prince of Swords
ソードの王子:
尽きる事無い理想を説いて推進する者
トートタロットのコートカード、ソードの王子「Prince of Swords」についてその意味や解釈の仕方を紹介します。
ソードの王子は、次から次にアイディアが生まれてくる様子を表します。
目標が曖昧なため、飽きやすいというデメリットを持ちますが、企画や発案に多大な貢献をする人物です。
責任感や既存のものに囚われるのをやめて、自由な発想を持つことが大切なときです。
トートタロット:ソードの王子
象徴と物語
このカードに描かれているのは、精神のあり方です。
王子を乗せた戦車は、翼を持つ子供たちによって牽かれています。子供たちは規律や責任とは無縁で自由です。それぞれ気が向く方向を目指しています。
戦車を牽くこと自体は難しいことではないけれど、目指した方向に進むことは偶然の産物以外ではありえない状態です。
王子は子供の頭を象る冠を被っています。子供は太陽、ティファレトの象徴です。自由で、無責任で、ひとたび興味を持つと驚くほどの集中力を見せます。
いたるところに記された幾何学模様は、思考、ひらめき、アイディアを表します。これらの知的思考プロセスに、明確な計画や目的はありません。
王子は右手に創造の剣を持ち、左手に刈り取るための鎌を持ちます。それは彼が創造した瞬間、自らの手で破壊することを意味しています。
風を象徴するシンボルとして、羽の黄色やダイアモンドが描かれています。またダイアモンドの8面体はホドを表しますので、これもまた知性の象徴です。
カードの解説
思考の源泉
ソードの王子は風の中の風、パワフルで純粋な知性や思考を表します。理知的で合理的、思考が感情に侵害されることはありません。
既存のアイディアやルールに囚われることない自由な発想力で、次々とアイディアを生み出します。
目的や計画性に欠けるため、自らアイディアを成し遂げるには至りません。
アイディアを出し尽くした後は、風の吹くまま気の向くまま。あとは相応しい人に任せたり、運に任せたり。
間に感情を挟まないので、後悔したり恥じることなく思い付きを語ります。
着眼点がよく、合理的で独創的なアイディアを提供する立場となるでしょう。けれど、それと同じくらい過激で実現不可能なアイディアも生まれます。
目的や計画があった場合、彼は驚くほどの集中力を見せることがあります。けれど集中力を維持することが難しいので、長期に渡ることはありません。
基本の意味
人物を表す場合
ソードの王子が表すペルソナは、若い男性や未婚の男性です。このカードが表すタイムの人物は、芸術、音楽、演出などに多い気質を持ちます。
ビジネスにおいては、企画やブレインストーミングでアイディアを出し合うような場面で活躍します。
目的意識が曖昧なため、モチベーションを高く維持し続けることが難しいタイプです。
新しいアイディアが次から次に生まれてくるので、気がそぞろになったり飽きやすいのです。
この人物がチームにいる場合、実行よりも発案を任せるようにするとスムースに事が運びます。
自分や周囲の感情より、合理性を大切にするため、ときに自己中心で強引な態度でることがあります。
風x風ということで、とてもパワフルで、何事にもスピード感があります。
本人や環境を表す場合
アイディアが泉のように湧いて出てくるときです。
新しいことを企画したり、抱えていた問題に光明が差したり。あなたの知性が生かされます。
物事が停滞しているようなら、実現可能かどうかと考えたり、つまらないものと自他の思い付きを一蹴するのを止めてみましょう。
つまらないものと感じているものにこそ、成功の鍵が隠されている可能性があります。
悪い面がでると、飽きっぽかったり、口ばかりの無責任な人物として敬遠されます。
そういうときは、浮かんだアイディアに対して「何を為したい」のか、達成したい目的も設定するといいでしょう。