【薬草学】ローズマリーの効能・魔術的な意味・歴史や神話|魔女学ハーブ辞典

魔女学ハーブ辞典で薬草学を学ぼう!

今回はローズマリーの効能や魔術的な意味、そしてローズマリーの歴史や神話などの雑学を紹介します。

ローズマリーの基本情報

ローズマリーの名称・呼称

学名Salvia rosmarinus
Rosmarinus officinalis
和名マンネンロウ(迷迭香)
通称エルフリーフ、海のしずく

ローズマリーの効能

  • 血行促進作用
  • 消化促進作用
  • 抗酸化作用
  • 収れん作用

ローズマリーの処方

育毛やフケのケアには、ローズマリーの煎じ薬でヘアリンスを作る方法と、キャリアオイルにローズマリーの精油を混ぜて、頭皮をオイルマッサージをする方法があります。

気鬱や倦怠感の緩和には、上記のオイルで身体をマッサージすることで神経系に働きかけて血行を良くしてあげましょう。

風邪の症状、咳やくしゃみの緩和にはローズマリーティーを飲みます。

ローズマリーの魔術的意味

ジェンダー男性性
エレメント
スターサイン 獅子座
プラネット太陽
対応する神々アフロディーテ:愛の女神、ヘーベー:若さや青春を表す女神
マジカルパワー浄化・治癒・守護・愛・欲望・若返り・集中力

ローズマリーの魔術的な使い方

ローズマリーはネガティブな感情や、トラウマ的な過去の記憶を浄化するとともに、ポジティブなエナジーを呼び込むことに使われます。

ローズマリーを燃やして煙で病魔を祓ったり、枕元に置いて悪夢を寄せ付けないようにします。

集中力と記憶力を増幅させ、幸運を呼び込むアミュレットは学生に最適です。

免責事項|魔女学ハーブ辞典で紹介している内容は、薬用効果や魔術の効果を確約するものではありません。実践される際は自己責任で行ってください。いかなる不利益が生じた際も、当方が責任を負うことはできません。

ローズマリーの歴史や雑学

ローズマリーは常緑のハーブです。地中海沿岸地方が原産だけあって、海の近くや暖かくて湿度の高い環境を好みます。

十分な湿度を保っていると、春から夏にかけて淡いブルーの花を咲かせます。このことからラテン語で「海の雫」を意味する「Rosmarinus」と名付けられたそうです。

清涼で強い香りを持つローズマリーは、今も昔も魔女たちのお気に入りのハーブの一つです。

調理や家庭薬としても、もちろん魔法においても大活躍です。

古代ギリシャ・エジプト・ローマでは、ローズマリーは神聖なハーブとされていました。

寺院ではローズマリーを燃やして、お香のようにして使っていました。また、ローズマリーは慶弔時に使われていました。

結婚式で花嫁がかぶる花輪にローズマリーを編み込んだり、装飾したローズマリーの小枝をゲストへの贈り物にしていました。

一方で、死者を弔うためにも使われてきました。例えば、ウェールズでは棺を降ろす際に、ローズマリーをお墓に投げ入れる習慣がありました。

中世ヨーロッパではペストから身を守るために、ローズマリーをネックレスにして身に付けていました。また、悪意や悪霊から身を守るために、ローズマリーの小枝を持ち歩く人もいました。

ローズマリーは妖精を惹きつけると言われていました。そのため、妖精から赤ちゃんを守るために、揺りかごにローズマリーの小枝を吊るしていました。

フランスでは、病室や病院の空気を浄化するために、ジュニパーベリーと一緒にローズマリーが焼かれました。

ローズマリーの色と香りにはこんな言い伝えがあります。

聖母マリアが、彼女の青いケープを洗った後、ローズマリーの茂みの上に広げて乾かしました。そのとき、ローズマリーは青い色とマリアの香り得たのだそうです。