【トートタロット】ワンド5 ストライフ 闘争の意味と解説|Strife
ワンド5 ストライフ:
不調和の原因を知り抑圧を軽減する
トートタロットのスモールカード(小アルカナ)、ワンド5 ストライフ「Strife」についてその意味や解釈の仕方を紹介します。
トートタロット:ワンドの5
象徴と物語
カードには5本のワンドが描かれています。
中央の最も立派なワンドはカドゥケウスと呼ばれるヘルメスのワンドで、最高位のアデプトのものです。
これはヒエラルキーに基づいた権威を表し、ワンドの大きさからその影響力が伺えます。
不死鳥の飾りを持つ2本の赤いワンドは、第二位のアデプトのものです。これは破壊と復活を表します。
蓮の飾りのワンドは第三位のアデプトのものです。このアデプトは娘を表し、母の影響が薄れることを表しています。
火を象徴する不死鳥は、水を象徴する蓮と向かい合っています。これは 対立や不和を示唆します。
ワンドの交差点から10本の炎が無秩序に広がっています。これは我見に固執するあまり不調和を招いていることへの警告です。
カードの解説
脱却のための戦い
ワンド5ストライフは、火のエレメントの影響を受けた生命の樹のゲブラー(峻厳)に対応しています。
ゲプラー自体が火星の影響を受けるため、ストライフは2重に火の性質を持たされていることになります。
そこに描かれているのは、ワンド3で母がもたらした調和と、ワンド4の完成と限界からの脱却への闘争です。
このカードは土星と獅子座対応しています。
獅子座は火星の力が最も強く安定した状態を表します。
本来なら安定した火のエレメントの恩恵が得られるところが、土星の影響によって試練へと転化されます。
活動的になっている力の放出を試みて、それが阻害されることで鬱屈した状態です。
それをどうにかするために右往左往したり、自己主張するよりも、与えられた試練の本質を理解することに集中することが鍵です。
基本の意味
ストレスの自家生産を回避
ワンド5はストライフ(闘争)と名付けられているだけあって、問題に直面していることを表します。
行動を起こそうとしているときなら、問題が起きたり邪魔されたりして物事が思うように進展しずらいときです。
厄介なのは、立ちはだかる困難が覆しにくい物ばかりだということです。
対する相手の社会的立場が上だったり、規則や法などにしばられていることもあるでしょう。
なんとかしようと無駄な行動をとって、余計にストレスを溜めてしまうこともありそうです。
カード中央で目立っているワンドは、立ちはだかる権威を表しますが、同時に我の強さや欲望に忠実な様子も表します。
これは自分の考えが一番正しいという思いが、不調和を招いているのかもしれません。
抑圧されたエネルギーの流れを正すには、この考え方を改める必要がありそうです。
機を読むべきなのか、他の手段を探すべきなのか、そもそも実現可能なことなのか。
原因についてよく理解することも大切です。