【薬草学】ディルの効能・魔術的な意味・歴史や神話|魔女学ハーブ辞典

魔女学ハーブ辞典で薬草学を学ぼう!

今回はディルの効能や魔術的な意味、そしてディルの歴史や神話などの雑学を紹介します。

ディルの基本情報

ディルの名称・呼称

学名Anethum graveolens
和名イノンド
通称ディル、アネット

ディルの効能・効果

  • 整腸作用
  • 抗酸化作用
  • 消化促進作用

ディルの処方

乳幼児の疝痛やしゃっくりの治療には、ディルのハーブウォーターを飲ませます。

また、ディルのハーブウォーターは、母乳の出をよくすると言われています。

胃潰瘍の治療や膨満感の緩和には、ディルのハーブティーを食後に飲みます。

ディルの魔術的意味

ジェンダー男性性
エレメント
スターサイン
プラネット水星
対応する神々
マジカルパワー守護、金運、欲望、愛

ディルの魔術的な使い方

赤ちゃんの守護に、ベビーベッドにサシェに入れたディルシードを置きます。

異性に対しての魅力アップには、相手に会う前に新鮮なディルを入れたハーバルバスで身体を清めます。

家に幸運を招く場合は、ディルをドアに吊るします。

曖昧になった夢と現実、霊界と現世の境界線をはっきりさせるには、よく乾燥させたディルシードを燃やします。

ディルの歴史や神話

ディルは地中海原産と言われていますが、耐寒性も強く丈夫なハーブです。

5000年前にはすでに薬用ハーブとして使用されていました。

英語名のディルには「やわらげる」や「なだめる」という意味があります。

古代ローマ時代には兵士の勇気と士気を上げるために、食事の上にディルを山盛りに乗せていました。

これはまた、兵士たちの胃腸の調整のためだとも言われています。

ディルシードは「集会所の種」と呼ばれていました。

協会などの集まりの際に、参加者の集中力を上げたり子供たちを静かにさせるために、ディルシードをガムのように噛んでいたからです。

ロンドンブリッジの修復費用を集めるために、エドワード1世はディルの輸入に関税を掛けました。

ドイツやベルギーでは、幸運を呼ぶとして花嫁がディルをウェディングドレスに縫い付けたりブーケにして持っていました。